夫も子どもも発達障害!?

発達障害の原因に遺伝的要素がどれほど影響するのかは解明されていないものの、発達障害の診断を受けた子どもたちを見ると、両親のどちらかが発達障害の特性を持っているケースがとても多いことに気づきます。

発達障害をもつ子どもの育児は本当に大変で、体力もメンタルもパワーを必要とします。

子どもの気になる行動への対応を常に迫られ、頻繁に園や学校と連絡を取り合わなくてはならなかったり、周囲から誤解を受けたり、ママ友との付き合いもぎくしゃくしてきたり、と、心配事が尽きないめまぐるしい日常が繰り広げられているのではないでしょうか。

そして、そんなときこそパートナーには力になってほしいのに、発達障害をもつパートナーからは思うような育児参加を得られにくく、育児に対する責任感も感じられない。子どもの困りごとを相談すると、自分が叱られているかのように逆切れされてしまうことも、めずらしくありません。

親だって支えが必要

この山を乗り越えた経験から言えることは、子どもの支援と同じくらい大切なのが、保護者を支える支援だと思っています。子どものことだけでなく、保護者の気持ちや状態に気をくばってくれる相談先を見つけておくことがとても大切なのです。

そうはいっても、なかなか自分にあった専門家やサポート機関をみつけるのは難しいかもしれません。予約がずいぶん先になってしまうこともしばしばです。ですが、子育ては長い道のり。あせらず探していくうちに、子どもの姿をしっかり見て、表に見えていない特性まで理解しようとしてくれると同時に、揺れ動く保護者の気持ちに寄り添って不安を聞いてくれる専門家に出会えるはずです。大変ではありますが、そういう人に巡り合えるまで、いろいろなところに相談をしてみることをおすすめします。その際には、大きな病院だからとか、有名な先生だからとか、口コミがいいからとかの理由で選ぶのではなく、自分で実際に話してみて、信頼がおけそうだなと納得できる機関を選ぶことがとても大切です。これは、子どもの園や学校を決めるときなどにも同じことがいえるでしょう。

そして、それと同時に、気軽に日常の悩みや大変さを相談できる窓口を作っておくとよいでしょう。家族の自助的な団体もあります。「三人寄れば文殊の知恵」というように、保護者のネットワークは、同じ悩みを乗り切るにはとても心強いものです。

家族だけで抱え込まないで!

子どもを育てていくのは楽しいことばかりではなく、ストレスがつきものです。

そして、特に発達障害児の子育てでは、①障害が見えにくい ②障害特性がまわりに理解されにくい ③問題行動がある ④愛着困難 などの理由で、ストレスレベルが高くなっているといわれています。

ストレスで精神的にきつくても、どうか家族だけで悩まないで、まわりに支えを求めていきましょう。

子どもは社会の宝物です。私は、ほかの家庭の子どもも自分の子どもと同じようにいとおしく大切に想っていますし、同じように考えている人も大勢います。社会全体がすべての子どもの健やかな成長を手助けし、応援することができればと願っています。

まとめ

発達障害のあるパートナーと、生まれてきた子どもには、同じような発達障害が見られることが多い傾向にあります。

発達障害児の育児は悩むことも多いのですが、その悩みをパートナーにわかってもらえなかったり、してほしいと思う育児参加が望めなかったりして、母親が疲弊していることもよく見られます。

自分だけが無理を重ねてダウンしてしまう前に、専門の病院やサポート機関、自助グループなど、安心して相談できる先を見つけましょう。