まず、離婚の理由と、希望する離婚条件を明確にしましょう。

協議離婚では、どのような理由でも離婚は成立しますが、相手が納得できる理由がなければ、離婚に合意してもらうことが難しくなります。相手の性格を考え、自分の思いを伝えるにはどのように話すのがいいのかも考える必要があります。

また、自分の希望する離婚の条件がすべて通るわけではなく、自分が折れなくてはならないことも出てきます。自分が優先する条件は何なのか、を明確にしておくことで、離婚の話し合いをスムーズに運ぶことができるのです。

次に、離婚後の生活設計をたてましょう

離婚をしてしまうと、元通りの生活には後戻りできません。

後悔のない前向きな離婚のためには、離婚を切り出す前に、離婚後の生活を細かいことまで具体的に考えておきましょう。

離婚によって、生活環境は大きく変わります。そのなかでも、仕事やお金などの経済的なこと、住まいのこと、子どもとの生活について、の3つが大きな問題となってきます。これらについて、離婚後の生活をリアルにイメージし、それでも自分は離婚を望むのかを問いかけてみることが必要です。

仕事やお金について具体的に考えてみましょう

まずは必要な生活費をリストにしてみましょう。

家賃・光熱費・食費・通信費・日用品・交通費・教育費・交際費・医療費・被服費・保険料、その他で、毎月の支出がいくらになるかを計算します。

さらに、手取りの給与額、養育費、児童手当、児童扶養手当、児童育成手当、ひとり親家庭の住宅手当も書き出し、収入から支出を引いてみます。

このシミュレーションをせずに勢いで離婚をしてしまうと、後から後悔することにもなりかねません。収支がマイナスなら、収入を増やすか支出を減らすにはどうしたらいいか考え、生活のめどがついてから、離婚を切り出しましょう。

離婚後の住まいはどうしますか

離婚後にどこに住むかは大きな問題です。今の家に住み続けるのか、実家に戻るのか、新しく借りるのか、などによって、金銭面の負担や、家族からのサポートが変わってきます。それぞれメリットとデメリットがあるので、しっかり検討しましょう。

  • 今の家に住む:生活環境が変わらないので、子どもへのストレスが一番少ない。賃貸だと家賃の負担が大きいことも。ローンが残っている自宅の場合は注意が必要。
  • 実家に戻る:家賃がかからない、家族のサポートがあることが安心。デメリットは、身内ということで遠慮なく接してしまうことで、もめごとが起こることも。
  • 賃貸住宅を借りる:家賃は高いが、住みたい場所の物件を選べる。
  • 公営住宅を借りる:民間の賃貸住宅に比べて家賃が安く、更新もない。募集期間が決まっているので、いつでも入居できるわけではない。

子どものケアについて

両親の離婚は、子どものメンタル面でも生活面でも大きく影響してきます。自分の明るい未来のために、子どもの気持ちを犠牲にすることは避けねばなりません。

  • 離婚の理由を説明する

離婚が子どもに及ぼす影響や精神的なケアについて、事前に考えておきましょう。

子どもはとても敏感に家庭の雰囲気を感じとっています。ケンカが絶えない両親の間を取り持とうと無理に明るくふるまったり、どちらの味方にもならずに中立でいるために心を配っていたりして、家族がまとまることを望んでいたりするものです。当事者である夫婦以上に、夫婦間の状況を客観的にわかっていたりもします。

ですので、離婚をするなら、その理由をきちんと子どもに説明しておくことが必要です。

今どうなっていて、これからどうしたいと思っているのか、これからの学校や生活について、など、子どもにわかりやすい言葉で説明して、これからの不安や負担を少なくするように心がけてください。

  • 離婚の時期を検討する

子どもの新学期や進入学に合わせることはよくあります。離婚後に転校や苗字の変更がある場合は特に、子どもにとって負担の少ない時期に離婚が成立するように、あらかじめスケジュールを立てるようにします。

  • 精神的なサポートを

離婚家庭の子どものアンケートでは、「親のケンカを見なくてすむようになった。家が安全で明るい場所になった。自分の心が強くなった」というポジティブな意見もあるものの、マイナスとして、「不安・孤独・寂しさに苦しみ、苦しむ自分を責めて自己嫌悪に悩み、被害感に悩んでいる」という意見もあがっています。

離婚後の生活の変化は、子どもにも大きな負担を強いることになります。子どもの気持ちをしっかり聴いて配慮することが大切です。

まとめ

相手を納得させられる離婚理由を示せるようにしましょう

離婚の条件の優先順位を明確にしておきましょう

離婚後の生活を具体的に思い浮かべてみましょう。