発達障害の子どもを連れて海外駐在に同行する④
通常級に在籍しながら通級や療育に通っていた息子をつれて海外駐在した時のことを書いています。
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渡米後にやったことを書いてみます。
入学書類の記入と予防接種追加
赴任翌日、家族で現地の職場に行きました。私は入学手続きのためのたくさんの書類を記入。
予防接種に関しては、東京駅の検疫衛生協会で必要ですよと言われたものをすべて打ち、予防接種の履歴もそこで英訳してもらっていきました。けれど、現地ドクターの診察が必要だといわれたのでクリニックへ行ったところ、娘3本、息子1本+ツベルクリン反応1本の注射を追加接種されてしまいました。
入学予定の学校へ行く
注射の数日後にツベルクリン反応のチェックをしてもらってから、家族で現地校に行きました。
定員に空きがあれば、オフィスで提出書類を出すだけで入学手続きが簡単にできることに驚きでした。我が家の場合は、娘の入るキンダー(幼稚園)には空きがあったものの、息子のGrade 4には空きがなく、すでに数人がウェイティングしているとのこと。しかも、ちょうど新学期が始まったばかりなので、すぐに空きが出るとは思えないと言われてしまいました。
車の免許もまだなのに、ふたりを違う学校に送迎するなんて絶対に無理です。 そこで、ホームページで見ていた「支援級」に空きがあるか聞いてみると、それなら入れると。しかも、普通級に空きが出たときには、在校生は最優先で入れてもらえる、といいます。
それなら、と、知的クラスを見学させていただき、その場で入学を決めました。正直なところ、日本でこのクラスに入れたか、というと、それはちょっとないなと思います。けれど、英語がわからないというハンディもあるし、何より学校難民になるのだけは避けたかった。本当は、特別支援のことは入学後に担任の先生に相談しようと思っていました。
支援級にはたしか2か月くらい在籍していたと思います。ただ、在籍は支援級でも、ほとんどの時間を通常級で過ごさせてもらっていました。
先生とミーティング、入学予定の学校を管轄する教育委員会に連絡しました
支援級に入ったことで、先生へのファーストコンタクトがとりやすくなりました。
先生も、どういうことで困っている子なのかを保護者から聞きたいと思ってくださるので、こちらから動かなくてはというプレッシャーが少なくなったことがとてもありがたかったです。
クラスの先生には、日本で書いてきた成育歴を渡し、通級でやっていたことなどを説明したように思います。先生からは、「とりあえず様子を見たうえで、今後の方針をきめましょう」と言われました。
また、「支援がどのくらい必要かを判定するevaluationが必要なので教育委員会に連絡してね」と言われました。英語で教育委員会への電話はハードル高かったです。メールで連絡して、「返信もメールでお願いします」とすればよかったと思います。
後日、教育委員会のスタッフが学校にやってきて、1日息子の様子を観察したそうです。その結果シートを後日のミーティングで共有してもらい、それをふまえた短期の目標が設定されました。