モノも心も限界をむかえるのは突然

我が家は冷蔵庫を置けるスペースが限られているので、食べ盛りの子どもがいる4人家族なのに、小さめの冷蔵庫しか置けません。容量的には、新婚さん~子供1人くらいの家族向きのようです。

それなのに、限られた庫内のかなりの部分を占領しているのは、たくさんの調味料や瓶詰、冷凍庫には海外で夫がまとめ買いしてきたエシレバター(汗)。

少しドアの開いた冷蔵庫

夫は食べることが異常に大好きなので、目新しいものはどんどん買ってくるし、フードロスをするととたんに不機嫌になる。さらに、食事のときに「あの調味料がない!」と言って夫に冷蔵庫を探し回られるのもすごく落ち着かない。なので、いっぱいに詰まった冷蔵庫の管理(私の担当)、好きではないのです。

そもそも私はスカスカの冷蔵庫が大好きなので、テトリスのように詰め込んだ状態だと、ドアを開けるたびに「うわっ」となってしまいます。

それでも、中身を把握できているときはなんとかなるのです。

でも、夫が予定外のものをたくさん買い込んできたときや、ふるさと納税の返礼品が続いたときなど、年に数回、ある日突然、自分のキャパを超える瞬間がやってくるのです。キッチンの台にあふれるモノを呆然と見ながら、「モノも限界だけど、私の気持ちも限界」と思ってしまうことがある。

これをどうにかしたいと思っていた1年ほど前、コロナウィルスの影響で夫がほぼ在宅になり、買い物を任せる機会も多くなりました。その時、結婚してはじめて「冷蔵庫のキャパシティを考えて買い物してほしい」と伝えました。一緒に買い物に行くときにも、「冷蔵庫に入らないから買えないね」などと話して、意識づけを心がけるようにしてみました。

すると、それ以来、私の気持ちにちょっと寄せてくれるようになったのです。たくさん買い込んできたときには「買いすぎちゃった。ごめんね」と言ってくれるようになりました。そう言ってくれると、同じ「ぎゅうぎゅう詰めの冷蔵庫」を見ていても、「まあ、悪いと思ってくれているんならいいかな」と、私も少し妥協できるようになった。

たかが冷蔵庫の話です。ですが、一般論に置き換えるのなら、「心があふれて突然爆発するとしんどいけれど、その前に何か行動を起こすと少し楽になるかもね」、と思うのです。