自分へのごほうび
ちょっと前までは美容院で「VERY」や「STORY」しか出てこなかったのに、最近では「オレンジページ」「レタスクラブ」「旅行雑誌」がメインになってきたことに気づいた今日の私です。
ところで、女性誌でよくある「自分へのごほうび」について。
先述の女性誌でも、「今月のごほうびアイテム(どれも10万円以下です!)」などと紹介されたりしていますね。
軽いごほうびに10万円、という値段設定に驚きなのはさておき、バッグや靴、アクセサリーなど、こんなものをバーンと買ったらすっきりするだろうな、と思えるようなものが並んでいます。もし買ったとしても、実用性はどうだろう、などと思ってしまいますが・・・。
さらには「ごほうびスイーツ」。
「今日は1日頑張ったから、いつもは買わないスイーツをデパ地下で買っていこう!」
「普段は控えているけど、いやなことがあった今日だけは甘いものを解禁!」
これはすごくよくわかります。私もごほうびやストレス発散と称しては、頻繁に甘いものを食べていますので。
そのほかにも、自分へのごほうび外食、自分へのごほうび旅行など、「自分へのごほうび」とつけると、何の変哲もない単語でも何やらワクワクするような感じを醸し出してきます。「自分へのごほうび」という言葉、使わない手はないですね。
自分へのごほうびはストレス発散のため?
高いバッグを買ったり、甘いものを食べたりすることを、本当に心が望んでいるなら、それは「ごほうび」といえるでしょう。
しかし、買っただけで満足(着ない履かない)、とか、食べた後に後悔、という傾向があるのなら、自分の気持ちを普段から大切にできているかな、と振り返ってみてください。
「食べることや出かけること」自体がごほうびなのではなく、「自分の食べたいものを食べて行きたいところに行くこと」が、本当に自分が喜ぶごほうび。
「自分のやりたくないことにNOということ」が本当に難しいのと同様に、家族がいると「自分を優先すること」はとても難しいです。
買い物に行くときも旅行先を決めるときも家族の行きたいところ優先になることが多く、外食のときは子供が食べられるメニューがある又はパートナーが行きたがっているレストランに行くことが多いかもしれません。
夫婦の会話で、言いたいことがあっても言葉を飲み込むかたもいらっしゃるでしょう。
日常生活で自分を出せない場面は多いですが、たまには「自分の思いを伝えてみること」を自分へのごほうびとしてみるのはいかがでしょうか。
何より一番のごほうびは、自分の気持ちに気づいて自分をいたわってあげること。 お買い物でもプチ旅行でも相手への希望でも、自分の思いを(できる範囲で)実行実現することは、「自分軸」を持つための初めの一歩ともいえるのです。