発達障害の子どもを連れて海外駐在に同行する

コロナ渦の今も、新規で海外駐在になる方がまだまだ多いようですね。通常の時以上に現地の情報にも気を配らねばならなくて、準備も大変だと思います。

羽田空港国際線ターミナル出発ロビーの電光掲示板

ところで、会社にもよるのでしょうが、たいてい海外駐在の辞令が出るくらいの年齢層って、幼稚園~高校生の子育て層とかぶっているように思います。ということは、発達障害の診断を受けている子どもと同行している家庭もあるはず。

そう思って、当時小4の息子を連れてのカリフォルニア州の田舎への駐在が決まったとき、私はネットを検索しまくりました。けれど、似たような状況の方からの情報は全然見つからないんですね。海外子女教育振興財団に相談に行ってもそういう相談の前例がないようで、何もわかりませんでした。

なので、とりあえず自分で動くしかなかったわけです。

そして、現地の学校制度もよくわからず、何をどこに問い合わせたらいいのか手探りの中、息子を現地校の特別支援教育体制に乗せてもらうことができました。

もしこれから海外に行かれるなら、現地の特別支援を考えてみてもいいと思います。言葉の壁はじめ、いろいろなハードルはありますが、得られるものも大きいと思いますよ。

なぜそう思うのかというと、アメリカの教育を少しだけ深く見られたことが、私の子育て観を大きく変えたと思うから。そして、日本で「ちょっと違う」ことなんて大したことじゃないんだと思えたから。日本の基準だけで物ごとを判断して、息子を評価していた自分にも気づきました。(小さな例でいうと、日本で「手先が不器用」な息子も、アメリカでは「やや器用」に分類されます。)

現地に行く前に準備したこと、渡米してからやったこと、特別支援の内容などを何回かにわけて書いてみたいと思います。