整理整頓アドバイザーに学んだ「見える収納」

夫はモノが多い人です。重いものも多く、引越しではいつも屈強な引越し屋さん泣かせです。

多趣味でコレクター、しかも捨てない派なので、部屋の容積に対して明らかにモノの量が多い。例えば、本・CD・音楽の機材や楽器・バッグ・Tシャツ・靴・ボードゲーム・文房具…。

コレクションに囲まれて本人が機嫌よく満足しているならいいのです。でも、夫自身、自分の部屋の中のどこかにあるはずのものが見つからなくて、ときどき「うわー」となっている。私の方も、夫のモノがどんどん共有スペースを侵食してきて、どちらを向いても夫のモノ、という状態にイライラしてしまう。

何年も前になりますが、この状態に耐えきれなくなって、整理整頓のプロに来てもらいました。夫のような「モノは多いけれど、捨てたくない」人のお部屋ばかりを整理整頓している方です。そのときに教えていただいたことで、今でも実践していることの第1位は、とにかく「見える収納」にすること。

引き出しや蓋つきの箱に入れて見えなくなると、わからなくなってしまう。そして、家にあるのに同じものを何度も買ってしまったり、やみくもに探し回ってごちゃごちゃにしてしまったりするのです。なので、とにかく見えるように収納すること!と。

その方は、カラーボックスを縦横に積み重ねて、仲間どうしに分類したものをひたすら見えるように立てて収納する技を広めていました。「仲間どうしを、立てて、見えるように収納」です。

その時に作ってもらった収納システムは、その後の引越しで崩れてしまったけれど、「見える収納」の合言葉は、今も引き継いでいます。

まずは、夫の部屋のクローゼットの扉を外して捨てました。次にクローゼットの上棚が天井まで使えるように、クローゼットの外枠の上の壁をぶち抜きました。

これで、「クローゼットの前に洋服山積み問題」と、「上棚の容積の有効活用」が解決です。

今までは「クローゼットの扉を開ける」「服をしまう」「扉を閉める」と3ステップ必要だったのが、1ステップで「服をしまう」ことができて、楽になったようです。

また、夫の場合は、モノが見えなくなってしまう収納だと、中に何があるのかをイメージするのが苦手なので、オープンのクローゼットの上棚に置いたものが視界に入ることで「ここにあるんだ」と認識できるようです。

ただ、この「何でも見えている状態」は万人向きとは言えず、実は、私にとってはとても落ち着きません。扉で隠してすっきりさせたくなります。なので、見える収納は、基本的に夫の部屋のみ。

もしパートナーの特性が我が家と似ているようでしたら、クローゼットも本棚も収納もすべてオープンにすると、自分で片付けるハードルが下がるかもしれません。よろしければ試してみてくださいね。