相手の立場に寄り添った声かけ

ソファで携帯をいじる女性

ついさっきのことです。ソファで携帯をいじりながら、「何もする気が起きないな~でもこの時間が無駄なんだよな~」とだらだらしていたら、娘に「ママ、お風呂に入りなね」と言われました。そこで私は、大人げなく(そんなこと言われなくても分かってるよ)と心の中で思って、少しだけ嫌な気持ちになってしまった。

でも、はたと気がついたのです。私は、全く同じ言葉を毎日娘にかけているということに。ということは、私は娘を毎日もやっとした気持ちにさせていたのでしょうか?

そこで「ママに『お風呂沸いたよ。入りな』って言われるのって、嫌なもの?」と聞いてみると、「そうだよ。お風呂が沸いたことくらい分かってるし、入らなきゃいけないことだって分かってるよ。でも宿題も終わってないし疲れて動けないときに、お風呂って言われるのは嫌なの」という答えです。

「今やろうとしている人や、やろうとしているけれど動けないでいる人」に「やりなさい」という声かけは、逆にやる気をそいでしまうということを、こんな日常会話の事例で改めて気づいたのでした。

そう考えると、片付けが苦手な人に片付けを促したいときの声かけにも、工夫と観察が必要ですね。「ここに出ている本をしまってね」「この書類はいるの?」などという声かけは、相手が散らかった状態に気がついていないときの注意喚起ならばいいのでしょう。でも、「言われなくてもずっと気になっているんだよ」という様子のときは、逆にやる気をそいでしまいそうです。

自分ではなんてことのないつもりの声掛けでも、どう受け止められるかは相手次第。すべての会話に慎重になるのは難しくても、定型のフレーズに頼ることなく、相手の状況に応じた声掛けを心がけたいな、と感じた出来事でした。