不倫からの再構築と新しい結婚指輪
不倫や離婚がらみの結婚指輪にまつわるエピソードって、いろいろありますよね。
海に投げ捨てた、とか、売ったら結構な値段になって泣き笑いだった、とか・・・。
私の友人は、夫の長期に渡る不倫を見つけてしまい、怒りのあまり、薬指の指輪を三角コーナーの生ごみのなかに捨てたそう。
冷静になってから、ゴミの分別が気になって、清掃事務所に電話で聞いたところ、
「そのくらいの大きさなら燃えるゴミで出して大丈夫ですよ」と言われて、
(20年もしていた指輪が燃えるゴミだなんて、指輪が象徴していた自分の結婚生活、あっけないなあ・・・)
と思ったそうです。
ところで、指輪などの貴金属が、離婚の際の財産分与で問題になってくることがあります。
夫:「僕がプレゼントした指輪やネックレス、売って現金化して、半分ずつだ」
妻:「いいえ。これは私がもらったものだから私個人のものです」
夫婦どちらの言い分が、法的に〇だと思いますか?
答えは、妻の主張が〇です。
結婚してからもらった給料で買ったものは、基本的には夫婦ふたりの「共有財産」なので、離婚のときの財産分割の対象になってきます。けれど、夫が自分の給料で買って妻へプレゼントした指輪や高級バッグなどは、夫から妻へ「贈与」したもの、つまり「妻の特有財産(妻個人のもの)」ということができるので、財産分与の対象とならないのです。
話は戻りますが、夫の不倫を見つけて、流しに結婚指輪を投げ捨てた友人。
その後、泥沼になりましたが、話し合いの結果もう一度やり直そうということになりました。その際に、新しい結婚指輪を買いなおしたのだそうです。
ふたりで新しい指輪を選びながら、彼女は「結婚前にデパートに婚約指輪を一緒に買いに行った日のこと、そのときとても嬉しかった気持ち」とを思い出したそう。
私はその話を聞いて、彼女は、苦しいけれど前を向こう!という決心を、新しい結婚指輪に託したのかな、と感じました。
パートナーの不倫発覚後の再構築の道のりは、精神的にとてもつらいものです。でも、それを覚悟のうえで、ふたりで頑張って信頼関係を作っていこう!という決意をもって選ぶ道なのだから、その決意の証明として結婚指輪を買い替えるというのもありだと思います。
ちょっと調べてみると、指輪の流行もずいぶん変わっているようですね。私が買ったのは20年以上も前なので、サイズもデザインも今の自分向きではないかも。もし今買いなおすなら、節くれだった関節に引っかからないようちょっと大きめサイズで、さりげなくダイヤのついた華奢なリングがいいですね~
今どきのデザインの指輪に、気持ちも新しくなるでしょうし、ピカピカの指輪をして会社に行った夫が、同僚に「指輪変えたんですね!?」などと興味を持たれたりするのも、再構築への一歩に役立つかもしれませんね。
再構築のときの指輪、いかがでしょうか?