私の苦手なフレーズ:「なるようにしかならない」

緑のさいころ

新型コロナウィルスで先が見えない昨今、よく聞くフレーズのひとつが「なるようにしかならない」。実は、私はこのフレーズがあまり好きではないのです。

例えば受験のとき、人間ドッグで要再検査が出たときなど、私が困難に向き合っているときに「なるようにしかならないんだから~」と声をかけてくれる人が意図することは、慰めなのか、励ましなのか、希望ラインを意図的に低くすることで達成可能性を上げる戦略なのか、はたまた「Take it easy」の意味なのか…。

とにかく「なるようにしかならない」という言い回しがなぜだかとても苦手なのです。これってこだわり?独特の感性?

もちろん、悪い意味にばかりではなく、いい意味でも使われることは理解しています。「運命には逆らえない」のだから「いまはあがくときではないよ」というように、達観した状態を表すことばなんだろうなとは思うのです。

だけど、私は「なるようにしかならない」というフレーズからは、ネガティブな側面ばかりを強く感じとってしまいます。

ところが、ちょっと言いかたを変えてみましょう。

「なるようになる」

なんと! こうするだけで、私の心は全然ひっかからなくなるのです。表現がほんの少し変わった途端に、今度は前向きでポジティブなイメージを抱くようになるのです。本当に我ながら不思議。

皆さんにも、ちょっと苦手だったり嫌な気分になる言い回しってありませんか?その情報を家族で共有しておくこと、とても大切ですよ。言い回しをちょっと工夫するだけで、コミュニケーションがスムーズになりますので。もちろん私の苦手フレーズも、家族に周知済です。