アスペルガーの想像力と大皿料理

今日のお話は、我が家の夫(アスペルガーの特性あり・未診断)を見ていて感じることなので、皆さんにあてはまるかどうかはわかりませんが・・・・

大皿料理

夫は大皿料理が苦手です。

というより、本人は苦手と思っていないと思うのですが、知らず知らずのうちに、一緒に食事をしている家族を落ち着かない気分にさせてしまうことがあるのです。

その理由はおそらく、夫にとって「自分が食べていいぶん」がわかりづらいから。

そして、これはアスペルガーの特性のひとつである「想像力の弱さ」から来ているのではないのかな、と考えています。

大皿料理って、「みんな同じ量をいただきましょう」という感じではなくて、なんとなく「大学生の息子は多め、ダイエット中の娘は少なめ」のように、そのときにいるメンバーに応じて、暗黙のうちに(または声をかけながら)、みんながちょうどいい分量になるよう、調整しながら食べませんか?

(自分はもうこれくらい食べたから、まだお皿に残っているおかずは、ゆっくり食べている娘の分かな)というような。

私としても、家族4人がざっくりそんな感じになるような取り分けかたを期待しているわけです。

以前は、モリモリ食べる夫に、「おいしいならたくさん食べてね。どうぞどうぞ」といいながらも、自分は食べるのを遠慮して、イラッとしていたこともあります。食べ物のことでイライラする自分に、嫌悪感を感じてしまったりもしました。

そんな経緯で、我が家では、煮物も炒め物も、なるべくひとり分ずつにして出すようになりました。我が家の工夫のひとつです。

アスペルガーの特性としてあげられる「想像力の欠如」。

この抽象的な表現からは、重ため・大きめの事例が想像されがちですが、実は日常のすごく小さなことに結び付いていることも多いですよ。