アスペルガーの夫との離婚は、相談相手をしっかり選んでくださいね
お客さまから、
「発達障害やアスペルガーの特性を分かってもらえるから、安心して話せた」
「ほかの相談では理解してもらえなかったことを、一から説明しなくても分かってもらえた」
「誰にも話せなかったことを聞いてもらえただけですっきりした」
といった、ありがたいお言葉をいただいています。そういうお声にしっかり応えられるよう、今まで以上に、しっかり研鑽を積んでいこうと思います!
ところで、「離婚の手続きの専門家」は多くいらっしゃるけれど、「アスペルガーのパートナーとの生活をリアルに理解している、離婚手続きの専門家」となると、なかなか多くはありません。
だったら家の近くの行政書士に頼めばいいや、と思われるかもしれませんよね。でも、誰でもオッケー、はちょっと待ってほしいのです。。。なぜなら、皆さまには、行政書士や弁護士とのやり取りのなかで、つらい思いをしてほしくないから。
離婚協議書や公正証書原案を作るときには、たくさんのヒアリングが必要です。質問事項や確認事項を、メールやzoomやリアル対面で何度もやりとりして、形にしていきます。
なので、もし依頼した行政書士や弁護士が、カサンドラや発達障害についてよくわかっていない場合は、そんなやりとりの中で「悪気のない言葉や意見」に出くわすこともめずらしくありません。実際、あるかたは、「そんなことが理由で離婚したいんですか?」と言われたことにうまく返せず、悲しくなったとおっしゃっていました。「普通の人」にとっては「そんなこと」に思えるようなことでも離婚原因になるほどつらい、という状況、言葉にするのも難しいし、なかなか理解してもらいにくいですよね。。
そうしてきちんと書類が出来上がったとしても、自分の気持ちを理解してもらえない専門家とのやりとりの結果、かえって心のわだかまりがふえてしまうことも考えられます。「私が間違ってるの?」という自責の念が出てきてしまったり。。
私は、とにかくそれだけは避けてほしいなと願っています。せっかく離婚協議書・公正証書という、「前を向いていくための大きな区切り」になる書類を依頼するのだから、もやもやした気持ちを残さないでほしい。
行政書士は、夫婦のどちらかの味方になるわけではありません。(強いて言うなら、お子さまの味方!)離婚のときに、何を決めたらいいのかをお教えして、法律的にはこうですよというアドバイスを差し上げて、ふたりで決めていただいたことを、きっちり書面にするのが仕事です。
でも、私は、書類を作るまでの過程を一番大切にしたいと思っています。依頼者様のお話をじっくり聞いて、大変だったことつらかったことを受け止めて、気持ちをぜんぶ吐き出してから、未来へ向かう「書面」へ向かってほしいのです。
離婚の話し合いは、書面で残すのは大前提!(そうしないとあとあと揉めます。)養育費などのお金の取り決めがあるなら公正証書に、というのも大原則です。
それに加えて、発達障害やアスペルガーのパートナーとの離婚では、その状況が理解できる専門家を探す!ということも、気にかけてくださいね。