離婚を扱う士業は血の雨と背中合わせ?

仲が悪く離れて座る男女

昨日は、離婚に詳しい弁護士さんの勉強会に行ってきました。大学時代は、高田馬場までの乗り換えで毎日使っていた日暮里。実は降りるのは初めてでした。ずいぶんにぎやかな街でびっくりです。時間をみつけて、下町散歩、したいですね。

それはさておき、離婚を扱う士業といえば、

協議離婚の書類作成:行政書士

揉めたら:弁護士

ざっくりいうと、こんなすみわけです。もちろん、協議離婚でも弁護士入ることは多々あります。

なので、弁護士さんのお話からは、普段は突っ込まない領域まで知ることができて、行政書士業務の範囲内にとどまらない「離婚問題の全体像」を学ぶことができるので、とっても勉強になるのです。昨日も、実務や解釈についてたくさん教えていただき、自分の抱えている疑問も解消できて、有益な時間でした。

でも、それよりなにより、昨日のお話で一番印象に残ったのは、

離婚業務は、マジで血の雨が降るから!

というひとこと。

これ、本当にそうなんですよね。男女の愛情が憎しみに変わったときのエネルギーの恐ろしさ、日々のニュースでも感じませんか?

2009年と2010年には、秋田と横浜で、妻側の弁護士が、夫に殺害されています。2019年には、東京家庭裁判所の玄関前で、調停中の夫に刺された女性が亡くなった、という事件もあります。

昨日の先生も、事務所の管理人さんに、「怪しい人は絶対に入れないで」とお願いしているそうですし、女性弁護士の個人事務所や、男性弁護士と女性事務ひとり事務所などでは、DV離婚を扱わない、という話も聞きます。

弁護士は、どちらか一方の利益になるために代理・交渉するので、逆恨みが背中合わせという危険があるのですね。

では行政書士は、というと、「協議でまとまった離婚の書類作成」が業務なので、どちらか一方の味方になって肩入れはしませんし、代理交渉もしません。お二人の話し合いの案内人と思ってください。

とはいえ、私の場合は、最初のご相談を妻側からいただくことがほとんどなので、夫からすると「妻と行政書士はグルなんじゃないか」と思われてしまう可能性だって、なきにしもあらずだと心しています。もちろん、その誤解を与えることのないよう、細心の注意を払っていますが、人の心は予想できないので。。

ご依頼のお値段には、そんな心構えや覚悟が含まれている、と思っていただけると光栄です。

血の雨を見るようなドロドロにならないよう、皆さまにはどうぞ「円満」で「前向き」な離婚をしてほしいと願っています。