あなたの心のつぶやきはポジ寄り?ネガ寄り?インナーワードをポジティブに

15年前に息子の療育でお世話になった先生が、YouTube配信をしているのを見つけました。

当時、どこの集団でもうまくいかなかった息子を抱えて不安しかなかった私に、「お母さんよく頑張っているよ!」と声をかけ続けてくれた先生です。週1の息子の療育は、私の心を回復してもらう時間でもありました。

そんなことを思い出しながら先生の動画を拝見していたら、なるほど!と思うこと発見です。それは、『インナーワードについて』

インナーワードって知っていますか。私は初めて聞きました。

インナーワードとは、ひとことでいうと「頭の中のひとりごと」。

人はことばを声に出していないときでも、頭の中でいろいろなことばをつぶやいている。

気分がネガティブな時はネガティブなことばを、ポジティブな時はポジティブなことばを、あたまの中でひとりしゃべっている。しかも無意識に。

例えば、この数時間のうちに私が頭の中で考えたことを少し挙げると、

ネガティブ:あつー、日傘忘れた最悪、プリンターの調子悪すぎ、ねむー

ポジティブ:大泉さんやっぱり最高(水曜どうでしょうを見た)、買い物行かなくてよし!(冷蔵庫に余りもの多数)、爪きれー(マニキュア塗った) などなど。

そして、一日につぶやくインナーワードの数は、なんと3万語!

対して、実際に口に出す言葉は、おしゃべりな人でも1万語行かないのだそうです。

さらに怖いことには「無意識につぶやいたその言葉」を、脳は証明したくなってしまうのだそうです。

例えば、パートナーや子どものこだわり行動に対して「切り替え悪いんだから、全く!」「そのこだわりどうにかならないわけ!?」などとネガティブなことを頭の中で思っていると、実際に切り替えがうまくできない場面や、こだわりが強い場面にフォーカスされ、気になってたまらなくなるということらしいです。

ということは、外に出す言葉では「私は幸せです。夫の特性も個性として受け入れています」と言っていても、インナーワードで「私は全然幸せじゃない。本当に無理」といつも思っていたら、脳は自分の不幸を証明してくれるものを、無意識に探してしまう。

そこで、先生のおすすめは、あたまのなかのつぶやきを、意識的にポジティブに転換してみること。

例えば、携帯を自宅に忘れて出かけた夫が帰宅するなり「お前が出かける前に声をかけてくれなかったからだ!」とイライラしているとしましょう。ネガティブなインナーワードなら「私のせいにするわけ?自分のせいでしょ。八つ当たりやめてよ」と思いますよね。ですが、それを発達障害の知識を使って、ポジティブなインナーワードに変換するのです。「そっか。携帯がなくって大変だったんだね。携帯がない一日なんて予想してなかったから、予想外のことには対応できなかったんだね。だからパニックになって、うわっとなった気持ちの切り替えがまだできていないんだね」という具合です。

書いていて、これはかなり大変そうだなと思いました。心の中でこう思えるようになるのには、相当な鍛錬が必要ですね。

ですが、このスキルは夫婦関係の修復につながりそうです。よろしければ、あなたの心の声にも耳を澄ませてみてください。