40代半ば~50代女子のキャリアについて考えてみた

私のところにご相談をくださる年齢層は、20代から60代くらいまでと幅広いのですが、そのなかでも40代中ば~50代くらいの方、多いです。お子さまがある程度手が離れて、これから自分自身どうしたいのか見つめはじめた、というお話はめずらしくなく、同時に、自分の経済力がない、キャリアがない、という悩みも多いです。

わかるなあ。。ちょうど私も同じ世代です。だから、キャリアがないのは、あなたのせいではないよ、そういう時代だったんだよ、と思うのです。

離婚のためには経済的な自立が必要。いつからでも遅すぎることはありません。

腰かけの就職、とか、寿退社、という認識も普通だったし、JJなどの雑誌では、読者モデルが、「就職しないで花嫁修業します」とコメントしている時代。20代でカルチャースクール通い、も驚きではないし、男性社員と女性社員の役割分担も、明確に決まっていたように思います。いわゆるお茶出しやコピー取りということばも、差別用語ではありませんでした。それに、保育園の数も今ほどなかったので、子どもを預けて働くためには、協力者が必要だった。

60年代後半~70年代半ば生まれって、社会のなかでの女性の立ち位置が変わる「はざま」に、すぽっとハマってしまった年齢層なんじゃないでしょうか。。。

1986年に、「男女雇用機会均等法」が施行されたのをきっかけに、90年代に入ってからは、今まで総合職は男子だけを募集・採用していた企業が、積極的に「大卒女子」を総合職として取り始めました。

ですが、積極的、といっても、驚くなかれ、男子数百名に対して、女子数名という規模です。そして、アシスタント的な役割の事務職女子は、かわらずたくさん採用されました。

もちろん、事務職女子だって、キャリアを積み上げることもできたかもしれません。でも一般的に、女子は、自分自身で生計を立てるためのチャンスを見つけることが難しい時代だったと思うのです。

だったら、一握りの女子総合職になった人は、バリバリキャリアを築いているか?というと、一概にそうともいえない事実もあります。

女性総合職、という肩書がいつもついて回って、注目されることの重圧。事務職女子との人間関係(そもそも、制服女子のなか、総合職女子数人が私服でいるだけで、注目を集めました)。女子総合職に求められる業務や力量が人によって違う現状に翻弄され、何よりも、男子と女子とでは、見えない壁がありました。

私は、その「無理してまで頑張らなくてはいけない総合職」が嫌で、女子ばかりの職場であるCAという職業を選びました(ほかに受かった会社は、総合職採用だった)。CAの仕事はとても楽しかったので悔いはありませんが、数年たったときにふと、「飛行機を降りたら、私には何ができるんだろう」と思う自分がいました。

そして、司法書士になろう!と思い、退職。今年こそ受かるかも?というタイミングで出産。不規則で泊まり勤務の夫、手がかかる赤ちゃんという組み合わせでは、自分が外で働くイメージが描けませんでした。

その後、紆余曲折あって、今に至ります。

経済力がないことが壁になって、なかなか一歩が踏み出せない。すごくわかります!でも、新しいことを始めるのに、年齢なんて関係ありません!

資格を取ってもよし。

学びなおしをしてもよし。

趣味を実益に変えるのもよし。

自宅でなにかはじめるのもよし。

私が開業したのも、この年齢になってからですよ!

40代・50代女子のみなさん。経済力アップ活動、応援します。1年後には、新しい世界が見えているかもしれませんね。