専業主婦が離婚を考えるときの経済的不安
今月末のFP(ファイナンシャルプランナー)試験に向けて、少しずつ勉強しています。私は試験勉強が嫌いではないので、楽しみながらの勉強です。自分の専門にかぶっていない部分の知識を効率よくインプットできるところが、資格試験のよさですね。
ところで、離婚の相談とお金の話はセットです。
特に、専業主婦(パートもしていない方)にとっては、離婚後の生活不安は大きいです。
年末はそんなお悩みが続きました。
「離婚したいけれど、経済的に不安で・・・」
「自分が働けるところがある気がしないです」
「履歴書なんて大学卒業以来書いていないですね~」
「そもそも何の特技もないし」
「20年以上ブランクがあるし」
「パソコンもできないし」
「体力も持つかどうか・・・」
アラフォーアラフィフのキャリアについては、以前も書いたことがあります。
不安な気持ち、わかります。私も長年専業主婦で、その後は扶養内のパートをしてきました。お金を稼ぐのは夫、家事育児雑用は私、という、完全分業制。
法律上、ふたりの役割負担は平等とみなされるので、離婚の際の財産分与の割合も「平等に半分ずつ」が基本です。
でも、いくら「法律上は平等!!」と声高に言ったところで、離婚後の生活能力に歴然とした差があるのは事実。
お金を稼ぐ役割分担をしてきた方(主に夫)は、離婚後も今までと同じことをし続ければ、収入を得ることができます。養育費等の支払いがあるにしても、経済的に困窮する、ということにはなりにくいです。
けれど、長年家のこと子どものことを担っていた方は、新たに「収入を得る手段」を見つけなくてはなりません。みなさん、そこに不安と不公平感を感じていらっしゃいます。
でも、その思いに縛られているうちは、修復にせよ離婚にせよ、一歩を踏みだすことはできません。現状をどうにかしたい、と思うなら、まずはその不安と不公平感の解消を目指してくださいね。
まずは、家のことを担っていたせいで自分のキャリアが犠牲になった、という黒い気持ちから解放されること。
そのためには、「専業主婦だった自分」を前向きにとらえなおしてみましょう。フルタイムの仕事をしていたら難しかったこともできたでしょうし、暑い日寒い日、台風の日や大雪の日、家にいられてよかった~、と思ったこともあったのでは?(これ、私です)
今までの自分の生き方にダメ出しをせずに、自分が頑張ってきたことを認めること。同時に、夫の収入のおかげで生活できてきたことを「これまではありがとう」と認めること。
そして、次にするのは、「収入を得るぞ!」という決心です。みなさんココが不安なんですよね。でも大丈夫です!家の中での役割では発掘されなかったけれど、外の世界では求められている「能力・素養」が、あなたのなかに埋まっているかもしれません!資格を取るにしても、新しいことにチャレンジするにしても、何歳からでも遅いなんてことはありません。
外に出るメリットもたくさんありますよ。
社会人としての会話に飢えていた自分に気がつくかもしれません。
自分にはできない、と思っていた仕事に挑戦してみたら、もっと極めたくなるかもしれません。
尊敬できる上司、すてきな生き方をする同僚に巡り合えて、人生の財産が増えるかもしれません。
不安で心細い気持ちを抱えつつも、気持ちと視線は、意識的に前向きに!!
離婚とお金は切っても切れない関係です。離婚後の生活設計を具体的にイメージしたうえで、「これなら生活できる」という状態での離婚をおすすめします。(DVなど、緊急の場合を除く)